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終わらない旅 1

生き方を変えていくのが12ステッププログラムの目的とでも申しましょうか。
知れば知るほど私たちがプログラムに出会い、クリーンを続けながら生活様式の中でスピリチュアルな原理を頼りに旅を続けていくということが、”終わりなき旅”なのだなぁと感じ、生きているうちにたどり着ける場所があるのだろうかと。その目的地は一体どこにあるのだろうか?

薬物がやめられなくて、やめざる負えない状況下で施設や12ステップグループにつながる人がほとんどです。

誰かのために、もしくは少しつまづいたぐらいでは登場しても長続きはしないかも知れません。

NAの文献の中である一説があります。
”ただ単に薬物を使わなければ回復なのだと考えている人がたくさんいる。そして、リラプス〔再発〕したら完全な敗北であり、長期間薬物を使っていなければそれは完全な成功の証しなのだとも。ナルコティクス アノニマスの回復のプログラムを行っている私たちは、そういう見方はあまりにも短絡的すぎると考える。”
ナルコティクス アノニマス IP No.6 回復とリラプス

ここにも書かれているように、使う使わないが敗者や勝者ではないということ、これはグループに通っていると理解できるようになっていくでしょう。
クリーンやソーバーが続いていることに変化の意味があるのではなく、同じアディクションという病気を持つ仲間である以上、お互いが回復していく中に相互作用が生まれフェローシップに一体性が築かれていきます。

このパンフレットの後半には以下のようにも書かれています。
”私たちが目指すものは、十二のステップを実践することから得られる回復だ。単に体に薬物が入らなければいいという問題ではない。自分自身を向上させるには努力が必要だし、自分を閉ざしていたら新しい考えが入ってこないから、どこかで突破口を開かなければならない。”

私たちの目的は12のステップの実践により得られるリカバリーなのだということを、ついつい忘れてしまいます。
さもすれば自分の頭の中に記憶を消す存在がいるかのように、目の前の出来事や物事に作用されてしまうのが、人間でもあるのは十分に理解できます。

奇妙な出来事から、12ステップの実践から得られることに興味を持ち。どうすれば自分にも効果があるのかを試してみたいと思った、これはそんなある仲間の物語です。

Anonymous